「かがむ」動作が腰に負担をかける

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“筋トレで、腹筋や背筋を鍛えていれば腰痛にはならない。
そう思っている人も多いのでは?

しかし、これは大きな間違いです。
筋肉を鍛えても、「正しい動作」をしなければ、確実に腰を痛めてしまいます。

では、腰痛にならない正しい動作とは、どういうものでしょうか?

腰痛を引き起こす大きな原因は、「かがむ」という動作です。

「かがむ」とは、膝の角度を変えずに上体を前に倒し、お辞儀をした格好になる動作です。
人は、生涯で数万回かがむと言われています。
この日常的な動作が、腰を痛める原因になるのです。

かがむと似たような意味で「しゃがむ」という動作があります。
「しゃがむ」は、膝を曲げて腰を落とし低いに姿勢になる動作です。

英語では、かがむを「bent」、しゃがむを「squat」と言います。
運動で、squat(スクワット)を思い浮かべれば、その動作がイメージできるでしょう。
相撲の「蹲踞(そんきょ)」の姿勢は、まさにこのしゃがむ動作の理想的な形です。

なぜ、「かがむ」動作が腰痛を引き起こす原因になるのでしょうか?

ここで誤解を招かないように正確に言えば、「日本人」のかがむ動作が、腰痛を引き起こし
やすいやすいのです。

機能的に説明しますと、かがむ動作は、股関節を軸に骨盤が回転することです。
この動作がスムーズにおこなえるためには、股関節周辺の筋肉の柔軟性と負担をかけない
姿勢が重要です。
負担をかけない姿勢とは、お尻を突き出した「出ッ尻」です。

この姿勢が、もっとも得意なのがアフリカの女性です。
グッとお尻をつきだして洗い物をしている映像を見たことがあるでしょう。

「出ッ尻」は、日本では「はしたない」格好と思われています。
また、座る習慣で自然と背中が丸くなり、出ッ尻の姿勢になっても、アフリカの女性の
ように、背筋が伸びた姿勢にはなりにくいのです。

このような生活習慣によって、日本人は「かがむ」動作が下手になっているのです。

腰痛症の権威であるマックナブ教授の報告では、アフリカの人のほとんどは腰痛に悩んだ
ことがないそうです。
思想的な姿勢と正しいかがみ方をすれば、腰痛から救われる可能性は十分にあるのです。

出ッ尻の動作を、「ヒップヒンジ」と呼びます。

ヒップヒンジでの正しいかがみ方を実践する前に、まず「鼠径部(そけいぶ)」の位置を
確認しましょう。

あの有名な「コマネチ」のポーズをしてみて下さい。
V字の両先端にくる部分が、鼠径部です。
鼠径部を4本の指で押すと、自然と上体が倒れます。
この姿勢が、ヒップヒンジです。

上体を倒す時には、大きく胸を前に出してお辞儀するのがコツです。
かがむ前に息を吸い、動作している間は呼吸を止めて、身体が完全に起き上がったら息を
吐きます。
これを10回繰り返します。

かがんだ時に、お尻と太ももの裏側に強い張りが感じられれば、正しい動作ができている
証です。

最初のうちは、椅子や柱を使って、ヒップヒンジの感覚をつかむようにするのも効果的
です。

「しゃがむ」姿勢も、腰に影響します。
背中が丸まっていたり、膝がつま先よりも前に出ていたりしてると腰に負担をかけます。

正しいしゃがみ方は、相撲の蹲踞です。
背中を反らしたままで、膝を深く曲げていきます。

運動前などの屈伸運動もこの姿勢でないと効果的とは言えません。
また、荷物を持ち上げる際には、腰を痛めないためにも、必ずこの姿勢で持ち上げる
ようにしましょう。

普段何気なくおこなっている動作が、腰痛を引き起こす原因になっています。
これを予防するためにも、正しい「かがみ方」や「しゃがみ方」をマスターして下さい。”

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