椅子は腰痛の原因?

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“畳の生活が主体だった日本人は、正座や胡坐で食事や書き物をしていました。
背筋をピンと伸ばす姿勢は、自然と骨盤を安定させていたのです。

西洋文明が日本に入ってきて以来、日本人は椅子を使うようになりました。
平らな椅子に座ると、骨盤は後ろに傾きます。

長時間椅子に座った生活をしていると、骨格筋に悪影響をおよぼし、腰痛の原因になると
言われています。

腰痛だけでなく、シドニー大学の研究では、1日の座位時間が11時間以上ある人は、3年
以内の死亡リスクが40%増えると報告しています。
また、アメリカの研究では、長時間座っていると心臓発作で死ぬ確率が54%アップする
そうです。

椅子の歴史は、紀元前に及びます。
王様や地位の高い人たちの権威の象徴として誕生したのです。
議長のことを英語で「Chairman」といいますが、まさに椅子が権威の象徴であることを
意味しています。

現代社会でも、社長の椅子は背もたれが高く、社員の椅子よりも立派になっているのが
ほとんどでしょう。

権威から生まれた椅子は、人間の身体に良いという観点から見ると大いに疑問です。
座り心地の良い椅子は多くなっていますが、人間工学的な観点から考えられた椅子は
少ないのです。

人間にとってもっとも身体に負担の少ない座り方は、乗馬の姿勢だそうです。
鞍の上に座ると、自然と足が開き股関節の傾きが理想の40度に傾きます。

最近では、鞍の形状をした椅子も販売されていますが、10万円以上もする高価なもの。
腰痛で悩まれている人には、おススメですが、予防としてはなかなか手が出ないものかも
しれません。

高価な椅子を買わなくても、ちょっとした方法で、「正しい座り方」にすることは可能
です。

椅子や机は、欧米から伝わったもので、欧米人のサイズに合わせて作られています。
時代が経っても、日本人に合ったサイズの椅子はなかなか生まれていないのが現状です。

特に、足の長さの違いは、机の高さに椅子を合わせると、足が床につかないケースも
少なくありません。

椅子に座る場合も、足の裏がしっかりと床についた姿勢がベストです。
本来は、日本人に合った机の高さが理想ですが、現実的には不可能です。

多くの女性が足を宙に浮かせた状態で仕事をしています。
デスクワークの女性で、目や肩、ふくらはぎの疲労を訴える人が多いのは、この姿勢が
原因とも考えられます。

足が床につかない場合は、足台を利用しましょう。
座った時に、膝が股関節よりも少し高くなるぐらいがベストの高さです。
平均的な体型の女性なら、マンガ雑誌2冊をガムテープで巻いて固定したものが丁度良い
でしょう。
脚が40度ぐらい開くぐらいの場所に、それぞれ足台をおくのが骨盤が前傾しないので
効果的です。

足を組むクセのある人は、骨盤の水平が保たれていないので、骨盤が下がった方の脚
を上にして水平を保とうとしています。

これを矯正するためには、まず、下がっている骨盤の下にタオルを敷いて座ります。
さらに、マンガ雑誌を1冊骨盤が下がっている方の足の下に置くと、より骨盤の安定が
保たれます。

足の腸腰筋のストレッチも効果があります。
足の甲を床につけるようにして、上に組んでいる脚を後ろに伸ばします。
反対側の脚の太ももに両手を置き、お尻の筋肉を締めるようにして、骨盤を前へ突き出し
ます。

腰に負担を少なくする椅子の座り方は、まず両足の幅を広めにして、骨盤を前に傾けて、
お尻を座面と背もたれの角に差し込みます。
こうすると、状態を起こした時に、仙骨が密着します。

両手を腿の上におくと、上体が前に傾くことなく、正しい姿勢が保たれます。
こうすることで、猫背の予防にもなります。

椅子に腰掛けなくても、胡坐や体育すわりの姿勢も腰に負担をかけます。
座布団を半分に折りたたんで、お尻を座布団に、足は床につくようにして胡坐をかきます。
骨盤が前に傾き、禅の世界で理想の据わり方と呼ばれている「結跏趺坐(けっかふざ)」の
姿勢になります。

椅子に座る時に、バスタオルなどを畳んで、椅子の角に置き、お尻を半分のせるのも、
骨盤が前傾して効果的です。

なにげない日常の習慣が、知らない間に身体を痛めているのです。
健康づくりのためにも、腰に負担のない正しい座り方を実践して下さい。”

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